営団丸ノ内線500形とは?
 1954年、戦後初の地下鉄開通路線として池袋〜御茶ノ水間が開通しました。その際に導入されたのが500形の前身である300形です。300形は当時高い技術を持っていた米国の車両技術を基に、日本の鉄道車両に新風を吹き込んだ車両です。
 当時は一世を風靡した赤い塗装をはじめ、両開きドアやファンデリアの採用、電磁直通式ブレーキ、WN駆動方式といった機構が用いられ、今迄になかった構想が数多く盛り込まれています。その後改良型の400形(1956)/500形(1957)/900形(1965)が登場、その内500形は最も増備された車両となりました。
 俗に"赤い電車"と呼ばれ、当時の東京の地下鉄のイメージを一新し近代化に貢献したこの車両達も寄る年波には勝てず、1988年より未更新の車両から廃車が始まりました。後継02系(現行の車両)の登場の為です。
 次第に新型車両に淘汰されながらも、幸運にも94年頃まで生き残った車両に関しては、アルゼンチンのブエノスアイレス地下鉄に譲渡されることとなりました。  ※日本国内でも数両保存されており見ることができます。(地下鉄博物館サイエンスドーム八王子昭和鉄道高等学校等々...)
 彼らが船で運ばれたブエノスアイレスには、都心部にA線〜E線まで存在し、その内B線に配属されています。B線は今日も延伸を続け、2003年にはFederico Lacroze〜Los Incas間が開通、2008年にも延伸が計画され、総延長が12.1kmとなる模様です。
 東京の頃と変わらぬ大動脈の一つとして元気に活躍しています。
   




アルゼンチン・ブエノスアイレスについて
 日本の真裏、南半球に位置しています。直行便は無く、ヒューストン経由のコンチネンタル航空利用で凡そ30時間、航空運賃はお盆でEconomy往復25万と割高でした。
 2001年に経済破綻し、治安の悪化が目立っているとの話がありましたが、私が訪問した際は都心部に関しては安全でした(油断は禁物ですが...)。
 都心部の見物の一つとしては、港町Bocaまで行けば軽やかなアルゼンチンタンゴを見ることが出来ます。
 食事に関しては、エンパナーダと呼ばれるミートパイや、アサードと呼ばれる子牛肉は特にお勧めします。


作者について
風景写真の撮影と海外旅行が大好きです。また、海外に移籍した日本の車両を巡る事が趣味で、今年の夏はインドネシア(ジャカルタ)へ足を運んできました。色々な国へ訪問するのが夢です。


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